鉄筋は、やばいぞ!
この間届いた、我々屋根屋さんの、業界紙、日本屋根経済新聞に、
瓦屋根標準設計・施工ガイドラインに、ガイド例示工法を追加
21工法増え49工法に、っと言う記事が、トップページでした。
これも、ひとえに、我々業界が、耐震・耐風を、ふまえ、瓦の安全と、良さを、
一般のお施主様に、ご理解頂ける、施工例です。↓
記事の内容は・・・↓
が???
これは、やばい!!棟の中に鉄筋。。。
あくまで、私個人の、経験と、実績だけですが?
一言、私の考えを申し述べさせて頂きます。
数年前、棟の中に、鉄筋が入った、築、30年のお寺の降り棟の修理に、
参上いたしました。
降り鬼瓦の落下と、雨漏り修理です。
解体してみると、土が、妙な色に変色しています。
ん?なんだ??と、よーく、見てみると・・・・・
ショリショリの、ぐずぐずになった、とろけた鉄筋棒でした。
当時の屋根屋さんが、お寺だから・・っと、気合入りまくりで、
良かれと思って、普段は入れない鉄筋棒を入れて施工。。したのでしょうが?
結果は・・・NG!
こ~んなのを、まのあたりに見てしまったのですから、
私は、私なりに、独学で、研究。。
どうして?棟の中の鉄筋は、錆びるのか??
鉄筋コンクリートは、あ~んなに丈夫なのに。。。。
問題は、空気です。
1400年の歴史のある瓦・・・
通気性があります。。
棟の中でも、常に息をしています。葺き土も、湿ったり・乾いたりの繰り返し。。
↑そこで、注意しなくてはいけないのが?
ビチャビチャになったり、カラッカラになったり極端ではない!!っと
言う事です。
ごく、自~然に、ごく、優~しくです。
さて、何処から書こうかな?
まず、棟に、鉄筋を入れて、強くなる。。
一般素人さんが納得するような提案ですが??
そもそも、鉄筋コンクリートが強いのは、鉄とコンクリートの熱膨張率がほぼ等しい
という事。
も~っと、重要なのは、鉄筋が、コンクリートの中に、入って、完全に、
空気に触れない事。。
ここで、効力を発揮するのであって、
こと、瓦の棟の中では・・・・・・
鉄筋を扱っている、業者、(土建屋さん、基礎屋さん、ブロック屋さん、
鳶、頭、)の親方さん!のお話。。
鉄筋には、「かぶり厚さ」ってもんがあるんだぜぃ!!
一定の厚みがないと、中で、鉄筋が、錆びて、太って、コンクリートなんが、
破壊しちまうんだぜぃ!!
そうです。土は、息をし、南蛮漆喰は、結露する。。
もし?土・南蛮漆喰が、コンクリートと、同等の強度があったとしても、
あの、狭い棟の中では、完全に、「かぶり厚さ」不足。。
10年保障はつけられても、ナンセンスなお話。。。
この、震災で、藁をもつかむ思いで、ガイドライン工法の追加。。
あえて、否定はいたしませんが??
これは、やばい!!ぞ!
私のブログをご覧下さっている、良い子の皆さんは、
この工法がすべてだ!!っと、安易にしない方が良いと、思います。
経験と、実績からの、私、ヨッパじじいからの提言です。。(笑)
ま、こ~んな経験、お持ちの、諸先輩方も、おると思いますので、
たぶん?きっと、見直しか?改善されることでしょう。。
鉄筋は、よくない!!ましてや、銅線をからめるとは・・・
銅が、適度に、湿気を持った、鉄筋に触れると・・・・・・
そうです。電気がおきて、鉄筋の錆びを更に増長させるでしょう。
鉄筋も、鉄筋コンクリートになって、効力を発揮するもの、
残念ですが?土・南蛮漆喰の中では、百害あって、一利なし!!
そだ!
余談ですが??フランスの植木職人モニエが、1867年、セメントで植木鉢を作る際、針金で補強したのが鉄筋コンクリートの最初と言われています。
ほ~ら!「モニエ」何処かで、聞き覚えが??(笑)