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鉄筋は、やばいぞ!

この間届いた、我々屋根屋さんの、業界紙、日本屋根経済新聞に、

DSC01569.JPG

瓦屋根標準設計・施工ガイドラインに、ガイド例示工法を追加

21工法増え49工法に、っと言う記事が、トップページでした。

これも、ひとえに、我々業界が、耐震・耐風を、ふまえ、瓦の安全と、良さを、

一般のお施主様に、ご理解頂ける、施工例です。↓

DSC01570.JPG

記事の内容は・・・↓

DSC01571.JPG

が???

 これは、やばい!!棟の中に鉄筋。。。

あくまで、私個人の、経験と、実績だけですが?

一言、私の考えを申し述べさせて頂きます。

数年前、棟の中に、鉄筋が入った、築、30年のお寺の降り棟の修理に、

参上いたしました。

降り鬼瓦の落下と、雨漏り修理です。

解体してみると、土が、妙な色に変色しています。

ん?なんだ??と、よーく、見てみると・・・・・

ショリショリの、ぐずぐずになった、とろけた鉄筋棒でした。

当時の屋根屋さんが、お寺だから・・っと、気合入りまくりで、

良かれと思って、普段は入れない鉄筋棒を入れて施工。。したのでしょうが?

結果は・・・NG!

こ~んなのを、まのあたりに見てしまったのですから、

私は、私なりに、独学で、研究。。

どうして?棟の中の鉄筋は、錆びるのか??

鉄筋コンクリートは、あ~んなに丈夫なのに。。。。

問題は、空気です。

1400年の歴史のある瓦・・・

通気性があります。。

棟の中でも、常に息をしています。葺き土も、湿ったり・乾いたりの繰り返し。。

↑そこで、注意しなくてはいけないのが?

ビチャビチャになったり、カラッカラになったり極端ではない!!っと

言う事です。

ごく、自~然に、ごく、優~しくです。

さて、何処から書こうかな?

まず、棟に、鉄筋を入れて、強くなる。。

一般素人さんが納得するような提案ですが??

そもそも、鉄筋コンクリートが強いのは、鉄とコンクリートの熱膨張率がほぼ等しい

という事。

も~っと、重要なのは、鉄筋が、コンクリートの中に、入って、完全に、

空気に触れない事。。

ここで、効力を発揮するのであって、

こと、瓦の棟の中では・・・・・・

鉄筋を扱っている、業者、(土建屋さん、基礎屋さん、ブロック屋さん、

鳶、頭、)の親方さん!のお話。。

鉄筋には、「かぶり厚さ」ってもんがあるんだぜぃ!!

一定の厚みがないと、中で、鉄筋が、錆びて、太って、コンクリートなんが、

破壊しちまうんだぜぃ!!

そうです。土は、息をし、南蛮漆喰は、結露する。。

もし?土・南蛮漆喰が、コンクリートと、同等の強度があったとしても、

あの、狭い棟の中では、完全に、「かぶり厚さ」不足。。

10年保障はつけられても、ナンセンスなお話。。。

この、震災で、藁をもつかむ思いで、ガイドライン工法の追加。。

あえて、否定はいたしませんが??

これは、やばい!!ぞ!

私のブログをご覧下さっている、良い子の皆さんは、

この工法がすべてだ!!っと、安易にしない方が良いと、思います。

経験と、実績からの、私、ヨッパじじいからの提言です。。(笑)

ま、こ~んな経験、お持ちの、諸先輩方も、おると思いますので、

たぶん?きっと、見直しか?改善されることでしょう。。

鉄筋は、よくない!!ましてや、銅線をからめるとは・・・

銅が、適度に、湿気を持った、鉄筋に触れると・・・・・・

そうです。電気がおきて、鉄筋の錆びを更に増長させるでしょう。

鉄筋も、鉄筋コンクリートになって、効力を発揮するもの、

残念ですが?土・南蛮漆喰の中では、百害あって、一利なし!!

そだ!

余談ですが??フランスの植木職人モニエが、1867年、セメント植木鉢を作る際、針金で補強したのが鉄筋コンクリートの最初と言われています。

ほ~ら!「モニエ」何処かで、聞き覚えが??(笑)

 


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コメント 8

You_A

お疲れ様です。
いつもブログ楽しみに見させてもらっています。

私の地域では棟はセメント工法なので耐震工法は鉄筋を使っています。

7~8年前に耐震工法をした棟の解体を先日しましたが錆はほとんどなく、この先も大丈夫な感じでした。

全瓦連青年部の総会でも「耐震工法を主にしよう」だとか「鉄筋を」とやらとやたら強調しておりましたが、そこは違うだろーと突っ込みたい気持ちでしたが大人数の中で発言する勇気はありませんでした^^;

せっかく耐震工法にしても間違えた工法をして今度は鉄筋が腐ってダメとなると益々瓦の評判が悪くなるばかりですよね。
by You_A (2012-05-24 20:47) 

お洒落な屋根

You_Aさん>セメント工法地域ですか?雪国地方か、寒冷地の方ですね♪
        施工も、地域色がありますもんね。
        先人達の、数々の失敗から生まれた、その地域ならではの工法
        かつて、私も、岩手県一関で、埼玉県の瓦屋根工事業者が、
        施工した物件、入母屋の、それはそれは立派な屋根の棟。。
        一冬で、崩壊してしまったのを、修理に行った事があります。
        原因は、葺き土。冬場の寒い中、湿気を持った、土が、寒さで、凍結し
        棟の中で、霜柱が立ったような状態で、太り、棟瓦を崩してしまった
        ものでした。
        まわりのお家を見て見ると、棟瓦は、セメント工法。。
        地域差の恐ろしさを、まざまざと、見せつけられた、経験でした。
        だからと言って、セメント工法、家の方でやっても、意味ないし・・
        リスクを、追います。

        せっかくの全国組織の全瓦連。
        何でもかんでも、一色単にするのではなく、各地域の、意見交換
        みたいな場になれば、いいですね♪
        少なくとも、高温多湿、厚いぞ!熊谷の埼玉県では、鉄筋は無理です。
        地域の先人達の教え、って、大事なことですね♪
        今の時代は、頭でっかちのおりこうさん揃いで、昔の人に、
        耳を傾ける事しないですもんね♪
        また、教える年配も、これまた自分都合で、信じられない事
        平~気で、抜かす奴もいるから、 始末に悪いです(笑) 
        
        コメント、ご意見ありがとうございました。 
        皆~んなで、楽しく、屋根を葺きましょうね♪ニコ(*^_^*)ニコ             
        
by お洒落な屋根 (2012-05-25 06:43) 

三代目

ご無沙汰してます。一昨年のグランプリ以来と思います。
私も震災前から5段棟以上は鉄筋を1間おきに入れてましたが
棟の中央部分では崩れはしないものの熨斗が前後に出てきたり
(鉄筋が入ってる所)南蛮以前の粘土では鉄筋の腐食、鉄筋の所
だけモルタルでは鉄筋の膨張による瓦の割れなんかがありました。
一長一短、あえて今は入れない様にしてますが・・・
by 三代目 (2012-05-25 19:05) 

お洒落な屋根

三代目さん>お久しぶりです。そちらの方は、震災は、いかがでしたでしょうか?
        心配しておりました。
        良かれと思って施工したことが、裏目に出るってこと、ありますよね♪
        一生勉強ですね♪(^-^)ニコッ
by お洒落な屋根 (2012-05-26 06:39) 

三代目

地震、津波、原発事故でどうしょうも無いですね~
私の地域は沿岸部なので震災後の新築なんかも
瓦が多いですよ。たいらな瓦ですけど・・・(笑)
by 三代目 (2012-05-26 19:57) 

お洒落な屋根

三代目さん>それはそれは、たいへんでしたね♪
         お疲れ様です。ご無事でなによりです。
         まだまだ、大変でしょうが、頑張って下さい。

         そうなんですよね粘土瓦は、塩害にも、強いですもんね。
         トタンは錆びますから・・・
         もっと、大きな目で見て、瓦の良さを、伝えていける業界になれば
         いいですね♪
by お洒落な屋根 (2012-05-27 06:45) 

まさゆき

珍しく我が社の 『ぐらんぱ』 先生が正論を述べました。 『棟に鉄筋を入れた殖産住宅の物件が、落雷により通常施工なら有り得ない被害事例がある。』先生によると、鉄筋は落雷の原因となり得るのではないか? との発言です。 あながち、的外れではないなと睨んでおります。 ただし、コレが業界紙の記者さんの前だとトンチンカン発言になります(笑)
by まさゆき (2012-05-27 20:33) 

お洒落な屋根

まさゆきさん>鉄筋と、落雷との因果関係は、私には、よくわかりませんが?
         問題は、ぐらんぱ先生が、
        、全瓦連の会議に、出席しているのにも、かかわらず。
         ビシッ!っと、意見を言わない所にあると思います。(笑)
          
by お洒落な屋根 (2012-05-28 06:55) 

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