クシメンドの取り付け方。
上屋の平葺きが、完了いたしまして、
風切り丸でもやっつけようと、思っていましたら、
大工ちゃんが、先に、下屋根を仕上げて下さい。
壁下地が出来ませんから・・・・だってさ。。。
しょうがねぇ!
っと言う訳で、南側の、下屋根の平葺きやっちゃいまして、
いよいよ、壁際の、葺き止め箇所だぴょ~ん!
今回、新築こっくりさん!私の勝手で、
こ~んなの取り付けてます。。↓
はい、「クシメンド」です。
瓦製の面戸(メンド)。
ここ近年、我々関東地方では、めったにお目にかかれません。。
こ~んな物、ある事すら、知らない輩が、能書き、講釈を
たれているから、始末に悪い。。(笑)
長げー事、この業に携わっておりますと、
瓦万年。。粘土瓦は、1400年の歴史が・・・・
築、20年位で、一番多い、修理が、メンド漆喰の剥がれ、
南蛮漆喰の変色。。。
当社は、昔っから、これを、お勧めしている訳ですが?
まわりの、同業者の、諸先輩方の、抵抗勢力に・・・・
単価の勝負じゃねんだ!ガイドラインじゃねんだ!!
・
さて、本日は、そ~んな抵抗勢力に、いじめられている、
良い子の若者の皆さんのために、クシメンドの取り付け方を、
まず、水糸を張ります。。
んで、糸より、1寸1分内側に、チョークラインで、墨を打ちます。
↑針金で縛って、瓦クズを、入れます。。↓
次に、南蛮漆喰を↓
↑このように置いて、調整いたします。。↓
その時の、ポイントは、墨に合わせるのは、もちろんの事。
瓦面に対して、限りなく、直角。。
そう、垂直では、ださい!!
予算がなく、南蛮漆喰で仕上げる場合でも、直角を心がけると、
粋に仕上がります。。
そんで、こ~んな感じに、↓
仕様は、もちろん、薬師寺納め
これで、百年、メンテナンスフリーでしょう。。
ほ~ら!↓
ま、我々の地域では、黙っていれば、ほぼ、採用されませんが?
いいものは、いい!!
後は、伝える努力です。。
良い子の皆さんも、気がある人は、一緒に努力しましょうね♪
そだ!そこで、私の、マル秘アドバイス。。。。
「同じ日本でも、四国の方じゃ、標準だぞ!」
↑これ、、かなり有効です。。(笑)