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十能(じゅうのう)瓦

今行ってる現場の、物置に、一部葺かれています「十能瓦」

今日は、この、「十能瓦」(じゅうのうかわら)について、書きます。。

まぁ、とりあえず、写真だ!

こ~んな感じの、瓦なんだぴょ~ん!!↓DSC09116.JPG

この十能瓦。。

私達の地域では、「じゅうのう」の、「う」は、発音せず、「じゅうの」

そう、「じゅうの瓦」(じゅうのがわら)って呼んでいます。。

じゅうの瓦・・この瓦は、小泉焼とも呼ばれ、

群馬県小泉。(現在の大泉町)で、生産されました。

、「十能瓦」の小泉焼として、徳川時代を最盛期に焼かれ、

昭和30年頃まで、焼かれていたようです。

家からは(埼玉県深谷市)利根川を、渡って、30分圏内。。

埼玉の、深谷瓦に対して、この小泉焼、じゅうの瓦。

ランク的には、一かく落ちます。

これは、私が、深谷瓦の窯元の倅だから・・・っと言う訳ではなく、

お施主様、納得の事実です。。

予算がないから、じゅうの瓦でいいや!!ってな具合。。

草屋根や、トタン屋根より、まし、程度の考え方。です。

高級住宅に、コロを勧める、欲ったかりの、アンポンタンとは、

次元の違うお話です。。(笑)

んだけろ、今では、めったに、お目にかかれない、

じゅうの瓦。。な~んとなく、味がありますw。

DSC09118.JPG

 「焼いた」っていうより、ただ、「あぶった」っていう感じの、

素朴感。。。

そうそう、 この、「十能瓦」

昔の道具の十能の形に似ているから・・・・こう呼ばれます。DSC09119.JPG

構造は、いたってシンプル。。1枚の瓦で、平を葺いて、

同じ瓦で、おっ被せて、完了です。

ケラバも、そのまんま↓DSC09129.JPG

葺き足が短いので、ちょっとセキガイ風。。(笑)

施工も簡単!!

ただ、並べて、おっかぶせるだけ・・・

こ~んな感じ↓DSC09126.JPG

だいたい、素人が、並べます。。

私よりも、年配の、お百姓の、親父さんの方が詳しい。。(笑)

この十能瓦。こ~んな形状です。↓

上(かぶせ)

DSC09125.JPG

 んで、ひっくり返して、

下(ひら)

DSC09124.JPG

面白い瓦だ!!(笑)

そうそう、この、「十能瓦」群馬県、大泉町のかるた

の所に出てます。。

karuta-e31.jpg

地域色むんむんの、地元だけの、瓦文化です。。


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