十能(じゅうのう)瓦
今行ってる現場の、物置に、一部葺かれています「十能瓦」
今日は、この、「十能瓦」(じゅうのうかわら)について、書きます。。
まぁ、とりあえず、写真だ!
この十能瓦。。
私達の地域では、「じゅうのう」の、「う」は、発音せず、「じゅうの」
そう、「じゅうの瓦」(じゅうのがわら)って呼んでいます。。
じゅうの瓦・・この瓦は、小泉焼とも呼ばれ、
群馬県小泉。(現在の大泉町)で、生産されました。
、「十能瓦」の小泉焼として、徳川時代を最盛期に焼かれ、
昭和30年頃まで、焼かれていたようです。
家からは(埼玉県深谷市)利根川を、渡って、30分圏内。。
埼玉の、深谷瓦に対して、この小泉焼、じゅうの瓦。
ランク的には、一かく落ちます。
これは、私が、深谷瓦の窯元の倅だから・・・っと言う訳ではなく、
お施主様、納得の事実です。。
予算がないから、じゅうの瓦でいいや!!ってな具合。。
草屋根や、トタン屋根より、まし、程度の考え方。です。
高級住宅に、コロを勧める、欲ったかりの、アンポンタンとは、
次元の違うお話です。。(笑)
んだけろ、今では、めったに、お目にかかれない、
じゅうの瓦。。な~んとなく、味がありますw。
「焼いた」っていうより、ただ、「あぶった」っていう感じの、
素朴感。。。
そうそう、 この、「十能瓦」
昔の道具の十能の形に似ているから・・・・こう呼ばれます。
構造は、いたってシンプル。。1枚の瓦で、平を葺いて、
同じ瓦で、おっ被せて、完了です。
葺き足が短いので、ちょっとセキガイ風。。(笑)
施工も簡単!!
ただ、並べて、おっかぶせるだけ・・・
だいたい、素人が、並べます。。
私よりも、年配の、お百姓の、親父さんの方が詳しい。。(笑)
この十能瓦。こ~んな形状です。↓
上(かぶせ)
んで、ひっくり返して、
下(ひら)
面白い瓦だ!!(笑)
そうそう、この、「十能瓦」群馬県、大泉町のかるたの
まの所に出てます。。
地域色むんむんの、地元だけの、瓦文化です。。
始めましては。
初コメですm(_ _)m
前のブログから楽しく勉強させてもらってます。
井筒を使った目地積みで一つ質問ですが入母屋で個民家の葺き替えなんですが下り棟や隅棟も目地積みのが格好つきますでしょうか?
by 大分の屋根屋 (2011-08-24 19:53)
ご苦労様です。十能瓦、実に珍しいですね。でみるとチャンドックン????本葺き瓦????と思いきや、製造地は群馬県大泉なんですね!現場は東北ですか?????そちらでは積蓋ですか?こちらでは、刻み平、横平といいます。確かでみたんですが、山田様が得意とするで井筒青海造り、薬師寺積みだったような(^ω^) まぁこの辺にしときます。お盆あけも大変でしょうがお酒の方程々にご愛顧くださいませ。失礼します。
by 三州燻瓦 (2011-08-24 23:03)
大分の屋根屋さん>はじめまして、コメントありがとうございます。
現場を見てないので、にゃんともお答えできませんが?
想像するに、これは、やっぱ、降りも、隅も、目地積みが
断然かっちょいいのではないでしょうか?
まぁ、ご予算が許されればですけろね♪(笑)
ひと手間かけて、悔いのない作品に仕上げて下さいませ
あっ!但し、損をしても、当社は、一切責任を負いません
(●>∀<●)ノケッケケケ ププププぅぁはははははっは
これからも、よろしく、おねがいいたしますね♪(^-^)ニコッ
by お洒落な屋根 (2011-08-25 06:27)
三州燻瓦さん>現場は、栃木県です。栃木県と言っても、足利市なので、
家から、1時間圏内です。埼玉→群馬→栃木。です。。
十能瓦、全国的にも、珍しい形状です。ニコ(*^_^*)ニコ
by お洒落な屋根 (2011-08-25 06:35)
はじめまして 私も足利市の田崎草雲美術館の 草雲の居宅の瓦で初めて見ました 葺き上げると見た目が細かいので 普通の日本瓦より繊細と云うか素朴に見えるものです 型が1種類で済むのは簡単に作れる訳ですね 西洋瓦もスペイン何か土管を半分に切った様なのを1列づつあべこべに並べるから方は1種類で済むものです ところで雨の多い日本では不都合無いのですか
by Tsuruhachi (2012-05-27 08:43)
Tsuruhachi さん>コメントありがとうございます。
そうですね。素朴な感じの瓦です。
構造は、フランスの洋瓦に似ています。
確かに、雨の多い日本では、たまーに、雨漏りがします(笑)
これらを、研究いたしまして、日本瓦・和型があります。
歴史の積み重ねですね(^-^)ニコッ
by お洒落な屋根 (2012-05-28 06:47)