蔵の構造に学ぶ
今日も蔵。。
本日は、蔵の屋根ではなく、壁の構造について、書きます。
本体、江戸時代。。崩れかかった土壁ですが?
ここに先人の、知恵と、技術を感じます。。
今の時代の、筋交いがどうのこうの言っているのとは、次元の違う
お話。。(笑)
筋交い一本もなし。。通し貫が、くさびで、止まっているだけの構造
それに、竹で、木舞をかいて、土が塗りたくってあるだけ・・・(笑)
ですが???
ここに、先人の、すごいところ、細部に発見!!
やれ!筋交いだ!やれ!土壁は弱いだ!言ってる人は、
この後の記事は読まないで下さい。(笑)
江戸時代の、竹が、土壁の中で、未だ、腐らず、ぴんぴんしています。
これも、寒壁(かんかべ)と言って、湿度の低い、寒のうちに土壁を
塗っています。
土は、冬場は、凍ってしまいますので、この、薄っすら凍る寸前の、壁が、
一番強度があるそうです。
凍る寸前の、松葉凍りの後が、見受けられます。
物には、旬ってものがあるのです。竹も、切り旬。土壁は、寒壁。
そして、仕上げの、白壁は、しっとり湿度の、入梅時期が
旬だそうです。そう、んなこと言っていると、最低1年はかかって
しまいます。ね♪(笑)
今の時代の、住み替えわずか、00日
工期うんぬん言ってる人には、出来ません!。。
このように、土壁を塗っていきます。
そして、このように、荒縄を入れては、塗り、入れては塗り
の繰り返し。。
これは、ワラビの蔓で、なった縄だそうです。そう、山菜のワラビ。。。
これが、親綱には、良い素材なんだそうです。
妙に、とげとげしている。。
建築の文化は、明治・更には、江戸時代には、
ある程度,完成されていたのかも??
逆に、今の、インチキ工法の方が、レベルが低かったり(爆)
これを見習って、ガイドラインの鉄筋棒の代わりに、
竹使ってみようかな??((*´∀`))ウキャキャ
んじゃ。。。
江戸以前です。室町時代にほぼ完成形ですね。江戸時代は装飾が発展しました。構造はちょっとお粗末になった面もあります。
by しょうたく (2013-09-01 21:41)
私も完成系だと思います。永い試行錯誤の歴史の中で生き残ってきた工法でしょう。太い柱と貫きの構造は強度が高くて剛性が低く、土壁は地震で崩れるけれど減衰性(エネルギー吸収性)が高くて補修が容易。木質材に呼吸をさせず(←ここ重要)ひたすら低湿度を維持。
この一部分だけ現在の工法に取り入れると上手くいかないでしょう。昨今の似非工法って次元が低すぎだと思います。
話は変わりますが、お洒落な屋根屋さん、いつも写真が上手いですね。職人の写真って何が写っているのか分からないものが多いのに比べて芸術性さえ感じます。これも次元が違うという例ですね。
by ら~ぼ (2013-09-01 22:14)
しょうたくさん>先生、いつもお世話になっております。(*- -)(*_ _)ペコッ
昔の建物の良い点、悪い点。。感じられなけばいけませんよね♪
ここがむじゅかちい所ですね。
やれ!地震に強いだ、やれ!長期優良だ!言ってる奴にも、
全然、勘違いしていると思われるのも、多いですよね♪(笑)
先生の、今後の、益々のご活躍、期待いたします。(^-^)ニコッ
by お洒落な屋根 (2013-09-02 06:14)
ら~ぼさん> ズバリ!その通りですね♪先人達の教え。。素直に感じとれなけば
いけませんね♪
あっ!それと、写真ですが?超下手糞です。(笑)
今後とも、よろしくお願いいたします。です。ニコ(*^_^*)ニコ
by お洒落な屋根 (2013-09-02 06:20)