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文庫蔵完成!

文庫蔵が、昨日完成!いたしましたぁ。

作業途中写真を・・・

角桟の、小径の紐丸も、取り付け終わりまして、↓

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鬼瓦(影盛り)も、据え付けて・・・

いよいよ、青海波です・・・↓

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今回は、緩やかな波の、青海波ではなく、

以前使用されていたのと同じ、関東大青海。。丸青海です。

じゃ~ん!↓DSC03967.JPG

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そう、魚の鱗みたいに見える形です。

んで、中が空洞、あっちが、見えるのが特徴です。

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薄紐熨斗を積んで、

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その上には、薄熨斗+角桟紐丸です。↓

この冠の、角桟紐丸は、風切り丸に使用したものより、

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でっかい奴を取り付けました。

これは、その昔、関東では、大雁振りと呼ばれたものを取り付けて

いたのを、尊重してのことです。

いよいよ完成!↓DSC03986.JPG

瓦美人56判切り落ち、葺き足、5寸、軒瓦は、ツヅ入り、

袖瓦は、刻み袖。。。

棟の詳細は・・・1段目、片付け紐熨斗、で踏んばらせまして、

2段目、薄紐熨斗天神にて、絶妙の目地切って、目地積み。。

3段目4段目、関東大青海おっ被せ葺き。(中は空洞納め)

5段目に、薄紐熨斗天神を積んで、6段目は、薄熨斗天神にて、

これまた、目地積み。。

そう、紐の付いていない奴、その上に、角桟の大冠。。

ここで、注目していただきたいのが?通常半目ずらしで

積む所を、あ・え・て、同目地で積む所が、「ミソ」です。DSC03978.JPG

これは、下2段で、柄を入れて、上を、丸共3段では、ちと、

頭が重く感じる。。為です。

棟柄は、バランス。。ガイドやマニュアルでは表せない所。。

んで、お掃除をして、↓

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DSC03986.JPG

紐熨斗の、ジョイントは、すべて、桟芯合わせの、薬師寺納め

これで、天熨斗と、冠を、同目地にすることにより、

同じ列に、紐が、2個づつになり、バランスがとれるのです。

雨仕舞は、慎重にしなくてはいけませんが?

お洒落は、我慢です(笑)

さ~て、昔の、良い雰囲気が残せましたでしょうか??

葺き替え前・・・・・→

その昔の、左官職が、付けた、ケラバ漆喰・紐漆喰・漆喰影盛り鬼瓦を、

瓦で、復元いたしました。

刻み袖、薄紐熨斗・影盛り鬼瓦で・・・・

じゃ~ん!↓DSC03956.JPG

ん?間違えました、

これは、現場に行く途中の、蔵でした。(笑)

さて、今度は、本番(笑)。。。文庫蔵完成!です。

写真をご覧下さいませ。。じゃ~ん!↓DSC04002.JPG

DSC03993.JPG

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DSC04007.JPG

DSC03999.JPG

関東流の、蔵。完成!です。

一仕事・一手間、かけて、ちょいと、小粋に仕上げる。。。

これが、本来の、江戸前の仕事です。((*´∀`))ウキャキャ


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コメント 8

お名前(必須)

さすがお洒落な屋根です。

良き技術みて学ばしてもらってます。

by お名前(必須) (2013-03-31 21:30) 

瓦人

お見事!!です^^
粋なはからいとは、本物の職人だけが使っていい言葉ですね。
青海が満面の笑みに見えてしかたありません^^
日本の建築文化は素晴らしいですね。
数値では表現できない、または完成できない価値がいっぱいです。
今回も美人を扱っていただいたのが、イイ男でよかったです(笑)
文化の継承にも繋がる、後世に残る素晴らしい仕事に、
淡路のいぶし瓦を使っていただいてありがとうございます。光栄ですm(__)m
by 瓦人 (2013-04-01 12:37) 

お洒落な屋根

お名前(必須)さん> ありがとうございます。ヒントがあったら、
             是非パクって下さいませ!ニコ(*^_^*)ニコ
by お洒落な屋根 (2013-04-01 18:29) 

お洒落な屋根

瓦人さん> ほんと、ご協力感謝申し上げます。m(__)m
       ケラバ漆喰に対抗して、刻み袖。。
       紐漆喰に対抗して、紐熨斗。。
       漆喰影盛りに、対抗して、影盛り鬼瓦。。
       我々、瓦業界の先人達が、、左官の技術に挑戦!しての、賜物です。
       この事に、気付かないで、ぐれた事抜かしている。年齢だけ先輩
       が、これからの、若い世代に物申すのは、良くない。。。
       この屋根の復元の関して、ビンビン、オーラを感じなくては、
       間違えちゃった写真のようになっちゃいますw(爆)
       ここんとこ感じる、業界にならないとね♪。。。
       幸い、淡路島には、部品・部材がある。。
       本当に、有難い事です。
       簡単施工。軽量化。。幼稚園児でもわかる事訴えるより、
       味・粋。。ってところに注目しないとね♪
       老体の、私より、技術は、上の、出来る職人が、日本全国
       い~っぱい、います。。、
       ぐれた、マスコミ報道に惑わされず、一手間・一仕事を、
       訴える、本物の職人が、生きられる業界にしないとですね♪
       瓦は、歴史が物を言う、世界一の屋根材なんですから・・・。。
       微力ながら、あんよを、ばたばたしながら、訴えて行きます(笑)
by お洒落な屋根 (2013-04-01 19:09) 

足袋人

秘技・空中殺法!
しかと目に焼きつけました☆
地域に残る瓦文化の継承ですね♪未来の瓦葺師達が間違いなく伝えていってくれることでしょう(^o^)
by 足袋人 (2013-04-01 19:14) 

お洒落な屋根

足袋人さん>江戸前の仕事。。昔は、良い仕事してあったんですがねぇ。。
         今では・・・・??
         私は、関東では、変人扱い。。(笑)
         四国の文化。いいですね。
         それにもこだわって、今の時代にマッチする技術の提供している
         足袋人さん。こちらこそ、勉強になります。。
         こ~んな感じの議論。。おもいっきりしたいですね♪(^-^)ニコッ
         ありがとうございます。
         
by お洒落な屋根 (2013-04-01 19:49) 

古民家

 男蔵って感じに仕上がってますね。強風にも耐えられるように富士見仕様ですね。日本の蔵は情緒があってカッコいいと思っていたのですが鬼と棟が無いとだらしがないです。もっとお洒落な屋根が増えることを期待してます。
by 古民家 (2013-04-05 19:23) 

お洒落な屋根

古民家さん>男前の、男蔵!!って、感じでしょ??(^-^)ニコッ
         そうなんです。 棟と、鬼瓦がないと、ほんとだらしがないですw。(笑)
         そう、今回は、以前のイメージを尊重しつつ、富士見使用です。
         百年前の 屋根屋さんの、失敗を、学習いたしまして、 
         ステンレス線、がんじがらめ工法で、挑戦!してみました。
         棟柄は、弱いので、1本伏せが強い!!等と、能書きたれている
         出来もしないアンポンタンの言う事は、文化の破壊ですね♪(笑)
         
        
by お洒落な屋根 (2013-04-05 19:51) 

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