お宝の山。。
今日は、とーっくから頼まれていた、屋根修理。。
真夏の暑い中。。打ち合わせに行った、現場です。。
僕、すーっかり忘れてまちた。。・゚・(。つ∀≦。)・゚・。ダハハハ!
使用瓦は、日本瓦面取り、64判(ろくしばん)
今、主流の坪あたり、53枚の、53判より小ぶりな瓦です。
お宝だなぁ!
ま、袖部分が、落っこちちゃって、その修理です。。
築140数年。瓦に葺き替えたのは、昭和2年。。
関東、得意の、中やぐら。。横9寸2分、葺き足4寸5分。。
良い仕事してますねぇ!!
葺き替えてから、85年。。
ご覧の通りの、雁足。。。ずれてません!!
袖瓦は、刻み袖。4寸足。。
軒瓦は、万十中堀。。棟は、ご覧の通りの、影盛り鬼瓦に、
上甍。。
いい味出してますよね♪
棟は、7段積み以上は、全瓦連としては、推奨していません!!
(屋根診断技士更新講習東京会場)
違うよなぁ。。
本来は、この、昭和2年の気合いの入った、施工法。。
いかに、盗むか!!だと思う、お洒落な屋根です。
お施主様の、お話によれば・・・・
140年前。この建物が建てられた当初は、この屋根。。
杮葺き(こけらぶき)だったようです。。そう、板屋根(いたやね)です
それを、昭和2年に、メンテナンスフリーの、瓦葺きに変更。。
その時の、気合の入った、瓦葺き師。。窯元。。。
今の、7段以上は、責任が持てない。。
などという、弱腰じゃない施工法。。脱帽です。。
これも、袖瓦部分が、傷んでます。。
後日、補修の予定ですが??
全面葺き替えも、視野に入れて、検討中です。。
これもまた、ガイドライン違反の、青海波。。
しかも、空洞。。(笑)
今回の震災でも、びくともしていません。。
頭で考える事も、必要ですが??
お手手磨いてから、能書きは、たれたいですね♪(笑)
そうそう、下屋根の、この64判・・・
クシ形があるでしょ?
面の、へらで撫でた形跡がうかがえます。。
一手間、一仕事。。。
そうそう、この64判。。な、なんと!!三州産。。。でした。
愛知縣 樅山製 本場窯元。と読めます。。
数多くの窯元の名が、刻印されてました。
この当時。関東にも、三河製の瓦が来ていたのねん!!
上屋は、関東製の、切り落ち、中やぐら。。。
下屋根は、三河製で、こ洒落て、64判面取り。。。
瓦も、ここまで、遊び心のあるお施主様、瓦葺き師が葺くと、
半永久的にもちますね♪
今回の修理原因の犯人は、ズバリ!!立木。。。
地震や、台風じゃないのよ。。(笑)
瓦の美の為、瓦の良さを追求する為。。
当社、山田瓦店は、法律違反を犯してまでも、
諸先輩方に、負けない施工を、常に心がけて、まいります。。
おー、気合の入った棟がいいですね。
青海波も気合で漆喰を入れないところが
すごい美学です。しかも地震で崩れない
技術もすごいですね。
by 古民家 (2012-10-19 22:20)
古民家さん>これは、マニュアルじゃなくて、気合ですね♪
職人は、こういう所を見習うべきだと思います。(^-^)ニコッ
by お洒落な屋根 (2012-10-20 06:48)