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お宝の山。。

今日は、とーっくから頼まれていた、屋根修理。。

真夏の暑い中。。打ち合わせに行った、現場です。。

僕、すーっかり忘れてまちた。。・゚・(。つ∀≦。)・゚・。ダハハハ!

こ~んな屋根↓DSC02505.JPG

使用瓦は、日本瓦面取り、64判(ろくしばん)

今、主流の坪あたり、53枚の、53判より小ぶりな瓦です。

お宝だなぁ!

ま、袖部分が、落っこちちゃって、その修理です。。

このお宅の上屋の屋根↓DSC02508.JPG

築140数年。瓦に葺き替えたのは、昭和2年。。

関東、得意の、中やぐら。。横9寸2分、葺き足4寸5分。。

良い仕事してますねぇ!!

葺き替えてから、85年。。

ご覧の通りの、雁足。。。ずれてません!!

DSC02510.JPG

袖瓦は、刻み袖。4寸足。。

軒瓦は、万十中堀。。棟は、ご覧の通りの、影盛り鬼瓦に、

上甍。。

いい味出してますよね♪

棟は、7段積み以上は、全瓦連としては、推奨していません!!

(屋根診断技士更新講習東京会場)

違うよなぁ。。

本来は、この、昭和2年の気合いの入った、施工法。。

いかに、盗むか!!だと思う、お洒落な屋根です。

お施主様の、お話によれば・・・・

140年前。この建物が建てられた当初は、この屋根。。

杮葺き(こけらぶき)だったようです。。そう、板屋根(いたやね)です

それを、昭和2年に、メンテナンスフリーの、瓦葺きに変更。。

その時の、気合の入った、瓦葺き師。。窯元。。。

今の、7段以上は、責任が持てない。。

などという、弱腰じゃない施工法。。脱帽です。。

明治時代の蔵↓DSC02506.JPG

これも、袖瓦部分が、傷んでます。。

後日、補修の予定ですが??

全面葺き替えも、視野に入れて、検討中です。。

これもまた、ガイドライン違反の、青海波。。

しかも、空洞。。(笑)

今回の震災でも、びくともしていません。。

頭で考える事も、必要ですが??

お手手磨いてから、能書きは、たれたいですね♪(笑)

DSC02507.JPG

そうそう、下屋根の、この64判・・・

昭和初期。。DSC02511.JPG

この尻軒を、かきやぶりで付けたものです。。↓DSC02514.JPG

クシ形があるでしょ?

面の、へらで撫でた形跡がうかがえます。。

一手間、一仕事。。。

そうそう、この64判。。な、なんと!!三州産。。。でした。

じゃ~ん!!↓DSC02512.JPG

愛知縣 樅山製 本場窯元。と読めます。。

こちらは↓DSC02515.JPG

そして、こちら↓DSC02516.JPG

数多くの窯元の名が、刻印されてました。

この当時。関東にも、三河製の瓦が来ていたのねん!!

上屋は、関東製の、切り落ち、中やぐら。。。

下屋根は、三河製で、こ洒落て、64判面取り。。。

瓦も、ここまで、遊び心のあるお施主様、瓦葺き師が葺くと、

半永久的にもちますね♪

今回の修理原因の犯人は、ズバリ!!立木。。。

地震や、台風じゃないのよ。。(笑)

瓦の美の為、瓦の良さを追求する為。。

当社、山田瓦店は、法律違反を犯してまでも、

諸先輩方に、負けない施工を、常に心がけて、まいります。。


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コメント 2

古民家

 おー、気合の入った棟がいいですね。
青海波も気合で漆喰を入れないところが
すごい美学です。しかも地震で崩れない
技術もすごいですね。
by 古民家 (2012-10-19 22:20) 

お洒落な屋根

古民家さん>これは、マニュアルじゃなくて、気合ですね♪
         職人は、こういう所を見習うべきだと思います。(^-^)ニコッ
by お洒落な屋根 (2012-10-20 06:48) 

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