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破風屋(笑)

昨日、忘年会で、[ビール][ビール][ビール][ビール][ビール][ビール]飲みすぎちゃってからの記事で、

意味不明の思わせぶりな記事を書いちゃったので、

今日書きます。。

この仕事は、本掛け破風、付けた事ないし、自信もないので、

私に、是非付けて欲しいっとの、同業仲間からの、依頼物件です。

んな訳で、私の工法マル秘、大公開です。。(笑)

まぁ、とりあえず、電話で、このように、野地を指示致しまして↓DSC00125.JPG

↑ご覧のように、破風の裏甲の線で、1尺で、水平に作って

頂きましたぁ。

そう、野地の線、破風の線、の違いによる野弛み(やだるみ)

ここに生じる誤差が、蓑甲(みのこう)です。。

これを、どのようにクリアするか?が職人ですね(笑)DSC00126.JPG

通常であるならば、野地の線、破風の線の、約中間支点を

唐草の尻当てに選択するのが、オーソドックスで、間違いのない

工法ですが??

今回は、この大きさでありながら、軒と、棟の開き(かむり)が、

4寸っと言う、大それた屋根(笑)でした。

きっと、江戸時代の若き棟梁が、気合い入りすぎてエスカレート

しちゃったんでしょうね♪気持ちは、わかります。(笑´∀`)ヶラヶラ

さて、ここで、教科書通りに、取り付けますと、更に開いて(かぶって)

見えます。。

これでは不合格ですね♪

よって、今回は、じゃ~ん!!↓DSC00128.JPG

蓑甲を破風同勾配での取り付けです。

この時の注意点は、真ん中付近の絞りは、不要です。

出鼻を、同寸法にて、取り付ける事です。。

ま、こ~んな感じに完成!です。↓DSC00132.JPG

DSC00135.JPG

DSC00136.JPG

これで、私、破風屋(笑)の仕事は、終わりです。

使用瓦は、↓DSC00129.JPG

切り落ち両2寸だそうです。。

上と下の地割りが、3分違いの割り込みです。

サンダー片手に葺いちゃってくださいませ。。(笑)

明日は、私は、蔵の、刻み袖の現場の、合端に、戻ります。。

この状況ですと、来年、棟積み屋として、お呼ばれされちゃうかな?(笑)


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三州燻瓦

ご苦労様です。前回のコメント誠にありがとうございます。m(__)mそして東日本大震災の復旧作業ご苦労様です。僕にはブログの意味はわかりません。申し訳ありません。今、自分のできる事に精一杯です。ただ気持ちだけで同じ屋根には上がれないのは事実。和型の、下屋根付き切り妻、寄棟、入母屋屋根を完璧に伝授しなければ話になりません。いつも1つ、2つ上の仕事されるお洒落屋根さん(もっとかな???)憧れです。頑張ってください。失礼します☆
by 三州燻瓦 (2011-12-25 00:19) 

足袋人

お疲れ様です。
10列余りで4寸の開きとは又えげつないですね;
気合の入った棟梁の作品。屋根屋も負けないくらいの根性出してサンダー片手の仕事もいたしかたないかなと(笑)
でもこのくらいの大きさって何をしても楽しそうですね。
足袋人は超・タイプです↗↗↗
by 足袋人 (2011-12-25 19:31) 

お洒落な屋根

三州燻瓦さん>大丈夫ですよ、私レベルの職人なら、簡単になれます。
          だいち、私は、三州燻瓦さんの歳位の頃は、な~んも
          考えずの手間受け職人でしたから・・・・(笑)
          きっと、すぐに、追い越されれる事でしょう。。(爆)
          夢を、大きく持って、楽しく屋根は葺きましょう~ね♪ニコ(*^_^*)ニコ
          
by お洒落な屋根 (2011-12-25 20:18) 

お洒落な屋根

足袋人さん>いやぁ~!参りましたよ(爆)
        気合いの入りすぎも、やれやれ ┐(´~`;)┌ こまったねぇ状態ですw。(笑)
         ま、私的にも、正直、大好きな屋根ですが??
         今回は、破風屋っと言う事で・・・・
         俺だったら、は、数多くありますが??
         ま、実際、現実とは、こ~んなもんですよね♪。・゚・(。つ∀≦。)・゚・。ギャハハ!
         あっ、それと、お電話での、数々のワンポイントアドバイス。
         本当にありがとうございました。。
         こっちは、ビシッと!行きますぜ!!ビシッと!・・・ニコ(*^_^*)ニコ
         
by お洒落な屋根 (2011-12-25 20:29) 

しんちゃん

疲れ様です[わーい(嬉しい顔)]

短い破風板に四寸の開きでは、掛瓦をさらに出す事は出来ないし、掛瓦の勾配を変えると、利根丸のラインや出寸法が少なくなるので、同勾配が良いですよね[ぴかぴか(新しい)][ぴかぴか(新しい)]

私は勾配変化をさせて、貧弱な利根丸になり、今でも後悔しています[冷や汗]


飛鳥時代には、箕甲の落ちが少なく同勾配の掛瓦が多いと聞きました。




今年も残り少しですが、お仕事頑張って下さい。

by しんちゃん (2011-12-25 21:05) 

お洒落な屋根

しんちゃん> いやぁ?私も日々反省の毎日のお洒落な屋根です。(笑)
        今回の場合は、最終的仕上がりをイメージいたしまして、
        ぱっと見、直感で同勾配といたしました。
        降り棟も付くそうなので、利根地を微妙に変化させて、
        利根丸をビシッと!通せば、これで、いけると言う判断です(たぶん)(笑)
        今年も、残り少なくなっちゃいましたねぇ。
        しんちゃんも、お体に気をつけて、頑張って下さいね♪
by お洒落な屋根 (2011-12-26 07:15) 

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